入会をお待ち申し上げております

 慣性センサ応用技術協会は、平成25年5月に正式に発足しました。設立されたばかりで、現在のところ会員数はまだ大変少ないです。

 一方、慣性センサの応用範囲は非常に広いです。自動車、宇宙・航空、船舶、鉄道、ロボット、建築・土木、エネルギー、地質調査、ホビー、医療・福祉・健康管理等、殆どすべての産業分野で慣性センサは利用されておりますし、人体が暴露する振動量の管理など新しい行政上の問題もあります。自然科学分野では、地震、重力測定、火山活動等慣性センサが必要になる分野があります。

 シリコンを中心とする微細加工技術の進展により、低価格化が始まり、慣性センサの軸数は増加し、ジャイロの応用が拡大し、両者の統合も始まろうとしています。3軸の加速度計と3軸のジャイロが結合した製品が市場に登場しつつあり、この傾向は世界的にみられます。

 我が国の慣性センサは国内市場向けが主で、あまり輸出されていない一方、海外の慣性センサは、国内市場に大量に輸入されています。現状の多軸を含む慣性センサでは、技術的優劣の基準が明確ではありません。性能表示法は各社で統一されておりません。計測機器としての性能を評価する技術もないと言った方が正確です。このような状況下において、慣性センサメーカー同士の協力、メーカーとユーザ同士の協力は不可欠ではないでしょうか。慣性センサの業界団体は今までなかったので当協会が設立されたのですが、名称のなかに「応用技術」とあるのは、メーカーとユーザの協力の必要性を意識していることを表しています。

 従来、振動の測定とその利用は一軸加速度計に依存していました。しかし、回転を含む慣性センサの多軸化により、実際の応用に対応する次元をもつ空間での運動の計測と制御が可能になりつつあります。これを推進・普及させ、広大な分野の産業製品の高付加価値化、QOLの向上、国際規格に基づく競争力向上、次世代の育成を図ること等の協会の目的にご賛同いただける方々、積極的に活動したい方々、とにかく慣性センサに興味がある方々の入会を、心よりお待ち申し上げております。多数の方々が少しずつの力を出し合い、それを束ねて大きな実りをもたらしましょう。