第10回(講演+討論)型講演会 (1/19開催)
最近量子慣性センサが注目されております.来年度から文部科学省がプロジェクトを始めることも影響していると思われます.大雑把に言えば,古典力学で成り立っていた慣性センサの世界で,量子力学が使われることになりそうです.プロジェクトの経過や結果は別の機会に譲るとして,今回はどういう考え方で量子慣性センサが成り立つのか,その基礎と国際的な動向についての講演をお願いいたしました.皆様,お忙しいことは存じますが,奮ってご参加下さいますよう,ご案内申し上げます.
主催 特定非営利活動法人慣性センサ応用技術研究協会
協賛 一般社団法人 日本機械学会, 公益社団法人 応用物理学会
日時 平成30年1月19日(金曜日) 午後3時開催,2時30分会場
場所 東京大学本郷キャンパス山上会館 地下一階002会議室
演題 原子ジャイロの基礎と研究開発の動向
講師 盛永篤郎(東京理科大学名誉教授)
講演サマリ―
本講演では、原子干渉計に関心があるが馴染のない技術者を対象に、原子干渉計の原理と構造から、現在の開発の動向と得られた性能までを平易に解説する。最初に、原子のドブロイ波長と原子干渉計のメリットを明確にする。次に、原子とレーザー光の相互作用について説明し、これを用いて、原子の速度を制御するレーザー冷却法、原子波の波束を分割する誘導ラマンビームスプリッター、物質波の干渉位相を検出する方法について説明する。第3に、これらの技術を用いて時空間計測装置として開発された、原子時計、重力加速度計、量子慣性センサについて、それぞれの測定原理と干渉計の構成法、特徴を明確にする。最後に、最近の量子慣性センサの研究動向と得られた性能を紹介し、移動体に積載するため原子干渉計装置の小型化の可能性について展望する。
講師紹介
1948年生。理学博士。1975年東京工業大学大学院博士課程中退、通商産業省工業技術院計量研究所を経て、東京理科大学理工学部物理学科教授。2014年から嘱託教授。理学博士。専門はレーザー分光学、原子光学、物理計測学。長年、超高分解能レーザー分光学の研究に携わり、原子干渉計を用いた量子位相の測定に従事してきた.
参加費
個人会員 4500円,協会団体会員3000円,一般8500円,同時入会の場合は5750円,
機械学会正員及び応用物理学会会員:7500円,学部学生 2500円
参加費は,お弁当代,資料代を含みます.
スケジュール
講演2~2.5時間,討論は質問が尽きるまで.途中でお弁当をお出しします.
申込期限
1月15日 午後5時(厳守)
申込方法
末尾の申込フォームに記入してください.記入後申し込み確認のメールが届きます.届かない場合は,ご面倒ですが再度記入・送信してください.
問い合わせ 080-5036-0056,office@traisa.org
第10回(講演+討論)型講演会申込み
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